関西工場 品質管理 田渕さん 2016年度入社 修士 農学研究科 生物資源利用学専攻

お客様に満足していただける「安全・安心」な製品を作るため、生産体制を整え、徹底した品質管理を行う。

サンヨー食品の想いを込めた「安全・安心」なものづくり

品質管理は、ものづくりの根幹。
製品と製造現場、両方の「質」を守る。

私、食べることが大好きなんです(笑)。特にラーメンに目がなくて、子どもの頃は毎週のように家族で即席麺を食べていましたし、学生時代はラーメン屋でアルバイトをするほど大好物でした。そのままラーメン屋に就職することも考えましたが、即席麺の方が多くの人においしさを届けることができるし、もし開発に携われたらラーメン屋での経験を活かせるかもしれないと考え、即席麺業界に絞って就職活動をしました。サンヨー食品に惹かれた理由は商品展開の幅広さなどもありますが、一番は当時の女性の管理職の方に憧れたからです。自分らしく働いている姿に感銘を受け、ここでなら性別に関係なく自分が望むキャリアを歩めるかもしれないと思い、入社を決めました。
入社後は半年間の現場研修を経て、本社工場の品質管理に配属になりました。確認項目は覚えることが多く、自分に務まるのかと最初は不安でしたが、先輩たちがやさしくフォローしてくれたおかげで気負わずに経験を積むことができました。その後関西工場に異動になり、現在は後輩の育成なども手がけています。品質管理の仕事は一言で説明できないほど多岐にわたるのですが、主な業務は現場巡回と試食官能検査の二つです。現場巡回とは、製品が仕様書通りに製造されているか確認する業務。機械の設定は合っているか、原料の配合は適切か、ラインが滞ってないかなど、一つひとつ丁寧に確認していきます。もう一つの試食官能検査とは、製造中の製品を実際に食べてみて、食感や味、においなどを確認する業務です。温湿度等、微妙な製造環境の違いが食感などに影響し、麺のこし、舌触り、風味など自分の感覚を頼りに判断する項目もあるため、やはり責任を感じます。試食の結果を基にどこを調整するべきか決めて、現場に反映させることも私たちの役割です。このほかにも、アレルゲン検査やお客様からのご意見を受けての調査・改善、清掃チェックなど、業務内容を挙げればきりがありません。品質管理は、いわば「製造現場の管理人」。現場のスタッフから「気が利くね、助かるわ」「いつもありがとう」と言ってもらえるたびに、もっと製造現場に貢献しようという気持ちが強くなります。

若手の挑戦を応援してくれる環境で、
働きやすい環境づくりに尽力する。

サンヨー食品の魅力は、若手の挑戦を応援してくれるところだと思います。例えば私が所属している関西工場では、経験したことがない業務であっても自分から手を挙げれば、「一緒にやってみようか」と付き添ってくれる先輩が多いです。「経験が浅いから」とか「難しい業務だから」と片づけず、まずは本人の意思を尊重してくれる。私自身、挑戦したいと言って上司に断られたことは今まで一度もないです。そうした環境を活かして、今後は製造工場の環境整備に挑戦していきたいです。暑さや寒さなどの最適な対策とは何か。スムーズに連携を取るにはどのようにするべきか。作業を効率化するために、どのような機器を導入するべきか。快適な環境をつくるために検討すべき点はたくさんあります。良い製品は、働いている人が快く過ごせる環境で生まれると信じているので、尻込みせずにどんどん提案していきたいです。そこで大切にしたいのは、現場のニーズを聴き取ること。相談に真摯に向き合うのはもちろん、スタッフが抱えている課題を紐解き、声にならない声を拾い上げる。現場で働く人たちにとって、最適な環境づくりを進めていきたいと考えています。「製造現場の管理人」として、品質を守ることと現場の最適化の両方にひたむきに取り組んでいきます。

後輩のために、品質管理に必要な知識をすべてまとめた教育資料を作成しています。同じミスを防ぎ、複雑な仕様などをすぐに確認できるようファイルにまとめました。後輩が増えてきたので、この資料だけでなく、さまざまな方法で自分の知見を次につないでいきたいです。

私のひと手間