海外事業本部 米国サンヨー食品出向 関さん 2015年度入社 修士 国際開発研究科 国際開発専攻

世界各国にサンヨー食品の味を届けるための事業を担うグローバルチーム。即席麺シェア世界No.1の康師傅をはじめ、米国サンヨー食品や、アフリカで事業を展開しているCaraway社との間で、当社関連部署と連携しながら、商品開発やマーケティング施策、経営戦略についても定期的に会議や相互視察を行っている。

世界中へサンヨー食品の「味」を届ける

世界に誇る日本の食の可能性を、
もっともっと広げるために。

学生時代に発展途上国の地域振興に携わる中で、食と人のつながりに強く興味を持つようになりました。また、海外における日本食人気の高さから、食を通じて世界における日本のプレゼンスを高めるような仕事がしたいと考え、食品メーカーを中心に就職活動を進めました。最終的にサンヨー食品への入社を決めた要因は3つ。まず、海外で働くチャンスがあること。そして、事業規模に対して社員数が少なく、若いうちからマネジメントに携わることができる可能性を感じたこと。最後に、実家が小さな商店を営んでいて、小さい頃から休日の昼にサッポロ一番を食べていた思い出があり、身近に感じていたからです。
入社後は工場研修を半年、品質保証部で2年半、さらに品質管理と製造本部で3年ほど経験を積みました。入社1〜2年目の仕事は、一言で表すと食品メーカーの中核である「ものづくり」に関わるすべてを学ぶ期間だったと思います。原材料から製品化までの様々なプロセスの中で、どんな人が関わり、自分の役割がどこに位置づけられるのかを学べたのはいい経験でした。特に品質保証部では社内外問わずマネジメント層の方々とも密に関わらせていただくことができ、ここで経験したことは現在の自分の礎になっていると感じます。
2021年3月から米国サンヨー食品に出向し、現在は工場長として工場全体のマネジメントに携わっています。従業員の採用、人員配置、労働安全の確保、生産計画の策定、設備機械の更新・新規導入、経費管理、日々のオペレーション管理……など実務を挙げればキリがありません。正直大変なこともたくさんありますが、目標としていた海外拠点でのマネジメントに関わることができ、とてもやりがいのある日々を過ごすことができています。海外で唯一サッポロ一番ブランドを冠した製品を製造している工場でもあるため、日本の食の可能性を世界に広げることへの可能性にとてもワクワクしています。

数多の困難を乗り越えた経験を武器に、
世界の舞台で活躍する人材へ。

これまでの仕事で最も印象に残っているのは、米国赴任直後に携わった新規製造ラインの立ち上げです。前任者から引き継ぐ形で、すでに計画は出来上がっていたため、あとは進めるだけというフェーズだったのですが、コロナ禍と重なってしまい……コンテナ船の到着や資材調達の遅れ、サプライチェーンの混乱、さらに設置工事中にもトラブルに見舞われる中、巣篭もり需要の高まりで生産需要は過去最高に達し、やっと完了したと思った矢先に現地当局の許認可承認待ちで足止め……と、とにかく困難の連続でした。そんな中でも、日本でお世話になった先輩や上司、同僚が嫌な顔ひとつせず親身に相談に乗ってくれたことは本当に励みになりました。なんとか安定稼働に漕ぎ着けることができ、結果的には大きな自信につながりました。
製造現場は、日々困難の連続。しかし、経営にも直結するような課題に最前線で携われるのは、とてもいい経験になっていると感じます。こういった実務での学びを体系的に学び直すためにも、将来的にはMBAを取得したいと考えています。食の可能性は本当に無限大だと思っていて、フードロスの削減、災害時などの非常用保存食としての役割、発展途上国での雇用創出など、やれることはまだまだたくさんあります。世界で活躍できる人材になれるよう、これからも周りの人たちと刺激し合いながら成長していきたいです。

重要なタスクは朝にやる。工場の稼働に合わせて生活リズムを整える中で、朝に脳をフル回転するのが最も効率的だと気づき、実践しています。

私のひと手間