開発本部 開発第2部第1課 冨田さん 2019年度入社 修士 農学研究科 応用生命科学専攻

麺・スープ・具材・容器包装のスペシャリストとして、既存商品の改良や新しい味の開発に打ち込む。マーケティング部が立案したコンセプトを「味」で具現化するとともに、新技術や新原料の提案も行う。

サンヨー食品の「味」の具現化を担う

まだ見ぬ即席麺を生み出すために。
「おいしさ」へのセンサーを常に働かせ続ける。

正直に言うと、私は元々即席麺が苦手でした。食べている途中で味に飽きてしまったり、体に合わなかったり。そのため好んで食べてはいなかったのですが、大学生のときに知人に勧められて食べた即席麺が、驚くほどおいしかったんです。それが『サッポロ一番』でした。以来、サッポロ一番が大好きになりましたね(笑)。その後、就職活動で色々な企業を見る中でサンヨー食品が『サッポロ一番』を手がけていることを知り、「即席麺へのイメージを変えてくれたこの会社で、自分も開発に携わりたい」と強く思い、入社を決めました。
入社後は半年間の製造現場研修を行い、品質管理で製造現場についてみっちり教わりました。今思えば、入社後の2年間で学んだことが仕事をする上での指針になっています。その代表例が、「試食はどんなときでも真剣にやるように」という工場長の言葉。品質管理の業務の一つに、製品の食感や味、においを確認する試食官能検査という業務があるのですが、入社したての頃は正確に検査できませんでした。それでも、「分からないなりに全神経を集中させてやるべきだ。試食官能検査の力は、今後どの部署に行っても役に立つから」と言われ、毎日必死に続けた結果、麺の種類ごとの細かな違いや、環境による食感の変化なども分かるようになりました。開発本部に異動した今でも、試食官能検査で培った感覚が至るところで活かされています。開発本部は、麺・スープ・かやく・容器包装・分析・食品表示・イノベーションの7分野に分かれており、マーケティング部が立案したコンセプトに合わせて、麺やスープ、かやく、容器包装の組み合わせを考える部署です。私は麺部門に所属していたのですが、とにかく試作しては食べ、食べては試作し…を繰り返しています。どの原料をどのくらい入れるべきか、麺の厚さや茹で時間はどのくらいが適切か、どのような製造方法にすべきかなど、調整項目が無数にある上、正解は自分で決めるしかありません。つまり、どんなに試作を繰り返しても自分の舌で正確に味を判断できなければ、狙ったおいしさを生み出すことができないということ。微細な味の違いと、その理由を突き止めたときは、品質管理を経験してよかったと心から思います。

100年後も残る「良い味の創造」を目指して。
新時代の即席麺を開発していく。

現在は開発本部の中のイノベーションチームに所属し、新規技術開発を手がけています。大学や専門機関との共同研究や応用研究などを行い、即席麺の新たな可能性を探求するのがこのチームの役割です。麺だけでなく、スープ、かやく、容器包装など即席麺を構成するすべてを対象とし、課題の発掘から解決方法まで一貫して手がける必要があるため、壁にぶち当たることも多いです。それでもがむしゃらに頑張れるのは、自分が携わった技術が10年後、100年後も残るような「おいしさ」を生み出すことにつながると信じているから。新しい味をつくるのも大切ですが、長く愛される味をつくることもサンヨー食品の使命だと思うので、その一端を担えるよう、努力していきたいです。
今後挑戦したいのは、海外の麺カルチャーに触れること。「おいしさ」は地域によってさまざまなので、色々な国にいって、その土地で愛されている麺料理を体験してみたいです。また、「健康によくなさそう」「栄養が足りなさそう」などといった即席麺に対する誤解やマイナスイメージを変えていくのも目標の一つ。やりたいことは尽きませんが、ハードルが高いのも事実です。しかし、悩んだときや自分一人ではどうしようもできないときは、いつもさりげなく手を差し伸べてくれる仲間がここにはいる。チームのメンバーや他部署と協力しながら前に進んでいこうと思います。

新しい食品の情報を得たら、すぐ試しに行き、仲間に共有するように心がけています。即席麺に限らず、カレーやお菓子、見た目が面白いユニークな料理まで、気になるものはすぐにチェックしています。一見関係ないような食品から、新たなアイデアが浮かぶこともあるんです。

私のひと手間