デジタル戦略本部 IT推進部 プラットフォーム課 石田さん 2018年度入社 専門学校卒

業務の課題を明確化し、様々なデジタルツールやソフトウェアの導入を通して生産性向上や業務の高度化に寄与する。

サンヨー食品の魅力をデジタルの力でアップデートする

社員にとってメリットを突き詰め、
最適なシステムを提案する。

高校、専門学校と情報系の学科だったので、エンジニア職や情報システム部門に絞って就職活動を進めていました。加えて、地元である群馬県内で働きたいという思いも強く、サンヨー食品の本社工場にある「サッポロ一番」の大きな看板を小さい頃から見て育った私としては、サンヨー食品の募集はすごく魅力的に感じましたね。身近な企業だからこその安心感もありましたし、サッポロ一番のようなロングセラーブランドを持っていることは経営の安定性にもつながると考え、入社を決めました。
私が現在所属しているプラットフォーム課は、クラウド技術などを活用しながら、工場や営業拠点をはじめ社内全体のITインフラを支える部署です。入社当時は、まず工場内や営業先で使用する社内システムの開発や修正などに触れながら仕事に慣れていきました。その後、現在の部署に異動し、社員用PC配備、社内ネットワークの整備、デジタルデバイス管理などの幅広い業務を担当しています。学生の頃から、PCを分解して構造を見るのが好きだったので、自分の好奇心を活かして仕事に打ち込むことができています。さすがに業務でPCを分解することはありませんが(笑)。現在担当している主なプロジェクトの一つが、2025年にサポートが終了するWindows10から11への移行対応です。機種選定からデータ移行の手法までさまざまな選択肢がある中で、当社にとって適切なものは何か。それぞれのメリット・デメリットを整理した上で複合的に判断し、社内に提案している段階です。どれくらいのコストがかかるのか、セキリュティポリシーに適合しているかなど、判断するための要因は多岐にわたります。しかし、判断軸は一つ。ユーザーである社員にとってどのようなメリットがあるか。この軸をブレさせずプロジェクトを進めることを何よりも大切にしています。その上で、情報リテラシーやデジタルスキルは社員によって差があるので、誰にとってもわかりやすい説明や提案を心がけて業務に取り組んでいます。

今だけでなく未来を見通した提案で、
社内から頼られる存在に成長していきたい。

これまで携わったプロジェクトで特に印象に残っているのは、コロナ禍における社員PCの設定手法の改善です。コロナによって「濃厚接触の疑いがあるので明日から在宅勤務に切り替えます」というような急な事態が頻発する中で、これまで同機種間でしか対応できなかった設定手法では対応が難しくなっていました。そこで、機種に依存しない手法に変更することで、デバイス調達の選択を増やし、対応の柔軟性を向上させました。このタイミングで手法改善に踏み出すことは勇気のいる判断ではありましたが、ただ場当たり的を続けるよりも中長期的な目線で負荷が削減でき、社員にとってもメリットがある手法を導入した方がいいと考えました。結果的に、コロナ以降の多様化した働き方にも対応できるものになったと思います。
今後の展望としては、どんな依頼や相談にも即座に対応できる人材に成長したいと思っています。「何か困ったことがあっても、石田さんに相談すれば解決する」と社内で頼られるような存在になりたいですね。一方で、ノウハウが属人化することのないよう、自分の経験や知見をしっかりストックして、共有知化していくことにも注力しています。チャットボットの導入など、人に依存しない方法もまだまだ検討の余地があると思うので、これからアップデートを続けていきたいですね。
私は「スペシャル職」として、技術を突き詰めるキャリアパスを歩んでいますが、サンヨー食品にはマネジメントなどを含む「ゼネラル職」のキャリアパスも用意されています。自分の得意分野を追求するも良し、より大きな組織をマネジメントしていく道を選ぶも良し。企業として、社員一人ひとりの志向や強みを尊重する風土があると感じています。また、デジタル戦略本部内にはデータ活用や生成AIなど、最先端のテクノロジーを扱う部署もあり、常に新しい知見を学べる環境が整っています。クラウド基盤の運用スキルを高めながら、最新のAI技術やデータ活用にも触れられるのは大きな魅力だと感じています。

日々の作業に対して「次からもっと楽に」を常に意識しています。たとえ一度きりの作業に見えても、マニュアル化や自動化を検討することで将来の時間を減らせることもあります。短期的にはひと手間かかるかもしれませんが、長期的な効率アップや柔軟な対応につながる“未来への投資”だと思っています。結果として、自分自身だけなくチーム全体の生産性向上にも貢献できると考えております。

私のひと手間